2008年05月14日

日本語習得…率

ホーチミン市近郊の日系企業は、概して人材不足。特に「社内で通訳や翻訳ができる」レベルの人材となると、かなりの希少価値(?)があります。

希少価値があるだけに、彼(彼女)らは得てして安定感がない(笑)。まあつまり、より給料が高い会社にホイホイと転職してしまうわけですね。もちろん、全部が全部そうなわけではありませんが、多くの日系企業さんはお悩みのようです。

それでは、と叩き上げ社員に日本語を教え込む、という発想が生まれてくることになるのですが、これはこれで、また難しい。

私見ですが。だいたい、ベトナムでの平均的な数値は以下の通り。

学習者が10人いたとして、日常会話がなんとかできる「日本語能力試験3級」(英検の日本語版みたいな試験です)に合格するまで続けられる人は、10人に1〜2人。そこから社内でなんとか日本語戦力になる「同2級」合格までがんばれる人は、さらにその中の、10人中1〜2人。

要するに、「叩き上げ社員に日本語を教え込」んで、期待通りに(2級合格、としておきます)成長してくれる率は、だいたい1〜2%なわけです。それも4〜5年かかって。日系企業さんからすれば大いに期待はずれな数値かもしれませんが、それが紛れもない現実。

まあ、日本人駐在員さんが上司から、「オマエが英語ゼロなのは知っている。でも海外に飛ばすから、今から2年でTOEIC730点取れ!」と言われたら…。「そんな無茶な!」と思いますよね。それと同じようなものなんですが…。1〜2%というのは、実はずいぶんスゴイ数字なのです。

しかし、その1〜2%も、日本語を習得するとより給料のいい他社に転職して行ってしまったりすることもあり…。我が門下生、元某日系企業N社工員・現某日系商社Yで働くT嬢もその一人(爆)。

そんなこんなで、最近ベトナムの人件費での競争力、優位性は、かなり薄れてきているようです。日系企業さんの悩みは尽きませんね。
posted by KEN at 11:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
KEN先生 こんにちは はじめまして。
「ベトナム 日本語」の検索でたどり着き訪問しました。
ブログを全部みせていただいていないのに。。。
スミマセン=質問があります。
今 日本で研修生として日本に来ている青年に 
大阪弁を^^教えています(ホンマは日本語)。
彼に日本で3級を受けてみたら!と勧めたところ、
昨年12月合格したのです。
更に2級を。。という状況なのですが、
文法辞書を誰かに借りたらしく、コピーして欲しいというのですが、
コピー=しんどい=
手にはいるのなら買う方が早い! と探してみましたが、
なかなか見つかるわけはなく。。。。。
「Van Pham NHAT NGU Trung Cap」と表紙にあります。
(三冊組らしいです。)
私はベトナム語、全然ダメなのです。
入手方法をなんて、、初めておじゃまをしたのに教えてくださいなどと、
失礼は重々お詫びします。

お暇があれば お願いします。
Posted by まるこおばさん at 2008年05月16日 13:57
まるこおばさん>

コメントありがとうございます。

「Van Pham NHAT NGU Trung Cap」は「日本語文法中級」という意味です。著作権無視国家、コピー文化隆盛の(?)ベトナムでは、コピー屋さんはとても便利な存在です。本1冊丸まるコピーして、製本までしてくれるのです(笑)。僕も結構お世話になってたり…。多分その研修生の青年も、ベトナムと同じ感覚で、まるこおばさんにコピーを頼んだのでしょう。

しかし日本は、おっしゃるとおり「コピー=しんどい」、製本なんてもちろんしてくれませんよね。

ベトナム語の日本語文法解説書なんて、日本で手に入るはずはないので、「実家に頼んで送ってもらって!」と答えたらよろしいかと思います^^。
Posted by ken at 2008年05月17日 19:56
KEN先生 
うひゃぁ〜♪早速のお返事、ありがとうございます。
この手元に預かったコレも、どうも先生の仰るモノのようですワ・・・。
著作権無視の空間だとは、なんとなくわかります。
こちら大阪の下町ですので、結構ゴミゴミしているのに
「日本はとてもきれいでびっくりした」と話したりする息子のような青年ですが、、、
想像するばかりの遠い国ベトナムと、ひょんなことで関わり深くなり 元気をもらっています。
 
ブログ 遡ってゆっくり楽しませていただきます。
  お元気で! ありがとうございました。
(コピー したろかしらん^^)
Posted by まるこおばさん at 2008年05月18日 02:19
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