こちらがベトナム語を話しているのに、「なに?わからん。」と言われるあの屈辱…。
しか〜し、私は日本語教師という仕事を通し、ベトナム人日本学習者の日本語発音上の弱点を発見してしまったのです。
ベトナム人よ、これは普段から語学音痴、語学下手と虐げられている、我ら日本人の復讐である(爆)。これができるか!
では、出身地域別に発音の弱点を解説しましょう。相手の出身地がわかったら、これを使って攻撃してください。
攻撃は最大の防御なり。「あんたの発音ダメ」といわれる前に、「君の発音はなってない」と言ってやりましょう(爆)。
まずは首都ハノイを擁する北部人の弱点から。
彼らは「や・ゆ・よ」を「ざ・ず・ぞ」と発音してしまうという特徴があります。「やはり」は「ざはり」、「お湯」は「おず」、「良い」を「ぞい」など。
よって「ザフー(Yahoo)」「ザマダ(山田)さん」「ザマハ(YAMAHA)」などとなってしまいます。笑えるのは「ドら(RA)えもん」→「どざえもん」。
古都フエをはじめとする中部人の弱点は「ざ・じ・ず・ぜ・ぞ」が発音できないこと。これらは「じゃ、じ、じゅ、じぇ、じょ」になってしまいます。「おはようごじゃいます」とか「どうじょ」とか。
初対面で「どうじょよろしく…」という人がいたら、かなりの確率で中部出身者でしょう。
ベトナム最大の商業都市ホーチミンを中心とする南部人。「人口が多いほうが標準語だ!」と言ってはばからない彼らの弱点は…、
実はあまりないのです…。
しかし聞き取りには難があり、「ざ・じ・ず・ぜ・ぞ」を正しく聞き取れない(や・い・ゆ・え・よ と聞いてしまう)傾向があります。
切符 VE(ヴェー)を「イェー」と発音するようなバリバリの南部発音話者は、「やっし(ざっし)」「すゆしい(すずしい)」などと実際の発音にまでこの傾向が及びます。
また「ざっし」とちゃんと発音できる人でも、書き取りをさせるとたいてい「ざ・じ・ず・ぜ・ぞ」が「や・い・ゆ・え・よ」になっています。
その他ベトナム民族は全体的に「つ」の発音が苦手。日本料理屋さんなどで日本語の達者な店員さんが 「はい、焼酎のお湯割り梅干入り ”ひとちゅ” ですね!」、などなど。
以上、ベトナム語に苦しめられている一日本語教師の、ささやかな復讐でした(笑)。
注意…上記は一般的な傾向であり、すでに弱点を克服しているベトナム人もたくさんいることを申し添えておきます。ご利用は計画的に…
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