2007年01月11日

異文化適応…

アルク新書の「多文化の処方箋」という本を読んでいました。


外国人の心のケアを専門にしている精神科医の方の著作なんですが、これがなかなか興味深いです。


不肖私も、日本語教師としてベトナムに来て、今年で7年目になります。ベトナムに住みたいと考えている方、仕事で住む予定という方もたくさんいらっしゃると思いますが、そういう方はにはぜひご一読をお勧めします。


この本によると、移民の異文化適応にはいくつかの段階があるそうで、大体以下のようになっているそうです。


1ヶ月目の山「不安」。移住後2週間ぐらいを過ぎて緊張が解けてくると、「大丈夫だろうか」「やっていけるだろうか」といった不安が生じてきます。慣れたことで、いろいろ不安が見えてくる、ということです。


3ヶ月目の山「怒り」。色々なものが見えるようになってくると、「こんなはずじゃなかった」「聞いていた話とは違う」といった感情を持つようになります。

この時期は適切に「怒り」を出すほうが、精神衛生上いいそうです。



6ヶ月目の山「疲れ」。半年を過ぎると、どっと疲れが出てくるようになります。



最初の1年の適応初期段階は、だいたいこのように流れていくことが多いとのことです。


私の場合は、目の前の仕事に追われて、不安も怒りも感じる余裕なく過ぎてしまった感じでしたが(笑)。


今はベトナムでもインターネットが発達し、日本料理屋もたくさんできるなど、移住に関わる不安要素はかなり軽減されてきています。


ですから、これからベトナムへの移住、長期滞在を考えている方はそう大げさに考えることもないとは思います、個人的に。でもやはり外国で暮らす、ということはそれだけで大変なことです。


ベトナム(他の国でもそうですが)での長期滞在を考えていられる方、ぜひこの本を読んで程度の心の準備をしておいてください(笑)。




日本教師情報はこちら
posted by KEN at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 異文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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