2009年10月21日

「笑うと顔に穴があります。」

(日本人の)日本語教師は、普通「直説法」という教え方で日本語を教えます。

ちょくせつほう・・・などと言うと物々しく聞こえますが、要するに「英語とかベトナム語とかを使わないで、絵等を使いながら、日本語だけで授業しますよ」ってことです。

で、日本語教師界には「直説法原理主義」のような方が案外多くいまして(爆)、「一言たりとも説明に日本語以外の言語を使ってはならない!」と頑なに信じている先生もちらりほらり・・・。

が、ここはベトナムで学習者の母語は皆同じ。日本語教師KENは直説法原理主義者ではないので、授業中は結構ベトナム語を使います。

でも・・・。

授業中のベトナム語は、言うなれば浮き輪のようなもの。泳げない人を浮き輪無しで海に放り込めば溺れてしまいますが、かといっていつまでも浮き輪に頼っていたら、一向に泳げるようにはならないわけです。

ですから、学生たちの日本語レベルに合わせて、この浮き輪の利用ぐあい(笑)は按配します。

例えば・・・。

「せんせい、○○(ベトナム語)は日本語でなんですか?」っていう質問はよく受けますが、初学者のうちはすぐ「○○は日本語で××ですよ」と教えてあげます。

これは日本語学習暦1ヶ月ぐらいの学生と。

(遅刻してきて)
「すみません。Ket Xe です。A...cai gi...せんせい、Ket Xe はなんですか?」
「Ket Xe は『渋滞』ですよ」
「じゅうたい・・・はい、わかりました。」
「じゃ、もう一度。」
「せんせい、すみません。じゅうたいです。」

でももう少しレベルが上がってくると、「ん?○○って何?」と逆に質問して、その○○について説明してもらいます。

6ヶ月ぐらい勉強すると、こんな感じでやりとりできるようになります。

「せんせい、ket xe は日本語でなんですか?」
「Ket Xe って何ですか?」
「あの・・・車がたくさんです。私のバイクは行きません。たくさん時間がかかります。Ket xe です。」
「ああ、それは『渋滞』ですね。」
「せんせい、じゅうたいですからおくれました。すみません。」


一番傑作だったのは、以前上級クラスで
「先生、Lum dong tien は日本語でなんですか。」
「ん?それは何ですか。」
「ええと、笑うと顔に穴があります。」

これは『えくぼ』。顔に穴・・・とはね(爆)。


posted by KEN at 23:38| Comment(0) | 日本語教師 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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